MAGICAL SHAPES / 魔法のかたち
この作品のテーマは生物の持つ形と時間である。生物の形は有機的でありながらも常に一定の法則性を持っている。私たちがよく知っている五角形や星形の幾何学形態は,自然から由来する機能的でバランスの取れた形である。化石化した生物は体の表面的な要素が失われ,骨格や歯などの硬い組織が浮かび上っている。私が特に興味を抱くのは化石が数億年もの時間を超えて現代に存在し、内在する時間の痕跡を私たちに見せてくれるということにある。
化石のディティールを描写し、生物の法則性をより明確にするべく中判カメラ、大判カメラでマクロ撮影し15倍〜20倍近くのサイズにプリントした。目に見えづらいものを拡大することで様々な生物の隠された神秘性が発見されることを願っている。
>> EN